【3/21(金)】C.T.T.京都 vol.124

「C.T.T.」とは、Contemporary Theater Trainingの略で「現代演劇の訓練」を意味する試演会の場です。今回は2組（よるべ、あたらよ）がおよそ30分の作品を連続で上演します（＊上演順未定）。

●よるべ
『きづけば』

作・演出：田宮ヨシノリ
出演：久野泰輝（REFUGIA）、山本魚、田宮ヨシノリ

・よるべ
関西小劇場で俳優として活動する田宮ヨシノリが2022年に立ち上げた演劇ユニット。
作・演出を田宮が担当し、京都を拠点に活動している。会話劇を中心に、人間が持て余しがちな「どうしようもなさ」に着目し創作を行う。旗揚げ公演『深呼吸』（2022年12月、於：ウイングフィールド）にてWINGCUP2022優秀賞受賞。

・あらすじ（解説）
よるべは「ゆっくり」をテーマに創作・上演を行います。ゆっくり創作することで、普段見過ごしていたなんかに気づけるかもしれない。ゆっくり上演することで、戯曲や台詞、俳優の新たななにかしらに気づけるかもしれない。上演する戯曲は約2年前に書いたもので、15分ほどの上演を想定していました。気に入っていたため、いつかどこかで上演したいと考えていたところ、C.T.T.の機会をいただき、この試みをやってみることにしました。

・推薦文（丸井重樹）
よるべ「くじらのいびき」（2024年9月、The side）観劇レビューより
死にたいなど思ったことがない人、普通に死にたいと思ったことがある人、自分は生きてていいのか悩んでる人。若者特有のモラトリアム話かと思ったけど、生き死にや生活や社会についてもう少しリアルに理解しているアラサーたちの話に感じた。死にたいと思ったことがないほど能天気でも、死にたいと思ってしまうほど無責任でもなく、生きてていいのか悩みながら、でも生きなきゃならない、劇団プロフィールにある通り「どうしようもなさ」がにじみ出てくる。いい作品でした。

●あたらよ
『ういしぃ。』

作演出：鴨梨
出演：岩越信之介（劇団なべあらし）、橘、立脇魁人、西村霞

・あたらよ
滋賀の学生演劇サークル「劇団かるがも」のメンバーによって設立された演劇チームです。 社会の在り方を問うのではなく、そこに生きる個人の息遣いを見つめ、揺らぎや迷いを肯定したい。美しさに回収されない、ひとと空間が生み出す可能性を見つけるのが楽しくて演劇をしています。確かにそこにある時間を立ち上げていきたい。届くかどうかはわからないけれど、届かなくてもいいと思っているけど、でもできれば届いてほしいなと楽しく創作を続けております。よろしければ仲良くしてください。

・あらすじ（解説）
2025年4月に京都で『とびいし、無視』を上演予定で、今回はその抜粋30分を披露します。2020年の京都学生演劇祭以来、久しぶりの京都公演です。初めてのような気さえするほどに久しぶりです。タイトルは、そんな気持ちを込めて、また初々しいだとあまりに大げさだということで控えめに「ういしぃ。」とさせていただきました。今回は創作過程で見えてくる可能性を、演者とお客様とで共有できる貴重な機会と考えています。客席からの作用を強く感じながら、演者は「ういしさ」を削れるのか、本編の一部を上演してみて、おもしろく感じてもらえるのか。物語のプロセスを経ることなく、役者が空間にどれほど乗ることができるのか。挑戦してみたいと思います。

・推薦文（岡田眞太郎）
コロナウイルスの影響で配信公演となった「京都学生演劇祭2020」にて最優秀審査員賞を受賞したのが、あたらよ『会話劇』でした。（「よるべ」の田宮くんも含めてなのですが）この世代は学生演劇祭で弾みをつけて「さあこれから！」というタイミングで出鼻を挫かれつつも、強かに創作を続けてきた地力があります。京都での本公演を見据えてC.T.T.という場を存分に利用してもらえたら何よりです。

●上演日時
2025年
3月21日（金）19:00
3月22日（土）14:00
＊受付開始・開場は開演の30分前

●会場
左京東部いきいき市民活動センター 集会室
（京都府京都市左京区鹿ケ谷高岸町3－2）

●チケット料金
予約1200円
当日券1500円
＊すべて当日窓口精算

●主催
C.T.T.京都 事務局
京都市左京東部いきいき市民活動センター

●C.T.T.京都 事務局
杉山準（NPO劇研／演劇プロデューサー）
田辺剛（劇作家・演出家／下鴨車窓 代表）
丸井重樹（演劇制作者／THE GO AND MO'S 制作）
岡田眞太郎（劇団トム論・NPO劇研）

●問い合わせ
メール：info@ctt.main.jp（C.T.T.事務局）
電話：075-761-1385（左京東部いきいき市民活動センター）
ブログ：https://cttkyoto.jugem.jp/