書店員の怒りと悲しみと少しの愛・増補版 ー まちの本屋。でも、それだけじゃない本屋。ー
大阪府1,000円
受付:2026.03.26 12:00 〜
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トークイベント
『書店員の怒りと悲しみと少しの愛・増補版
- まちの本屋。でも、それだけじゃない本屋。-』
2026年4月12日(日)
18:20開場 19:00開始 20:30終了予定
(後半は質疑応答のコーナーを設ける予定、内容によっては延長あり)
開催場所:本屋 亜笠不文律 2階スペース
参加費:税込1,000円 (現金払いのみ)
登壇者:長嶺昌史(knott books)、アガサ ジューン(本屋 亜笠不文律 店主)
今年の2月、『書店員の怒りと悲しみと少しの愛』という単行本が世に出た。タイトル通り、書店員たちが、書店で働く上での怒りや悲しみを主に綴っている。書店業界について言及した本は近年ポコポコと発売されていて、その内訳としては、危機的状況にある業界の内情を専門家が詳しく書き記したもの、または個人書店の書店主が自身の開業を軸に思考を語るもの、が多くみられる。私、アガサは、自ら業界に足を突っ込みまくっているひとりとして、極力そういった本に目を通すようにしているが、読むたびにずっと感じていたことがある。
「ガチでリアルな現場書店員による業界事情の声、全っ然出てこなくね……?」
ここで言う「現場書店員」とは、書店チェーンとして広く認識されているような店舗や、駅前など人口密集地域で古くから生き残っている新刊総合書店、そこで働く者を指す。基本的に毎日、大量の本の入荷があり、常時ジャンルを問わず数万~数十万冊の在庫を抱え、それらを管理しながら店舗運営をする、書店員たち。特殊な業界構造の中で、日々、物量と仕組みに捉われながら、働く者たち。書店が激減しているとはいえ未だ多数が書店員という仕事に就いているはずだが、「本屋の本」の文章内に、その声はほとんど見当たらない。悲しい。そして悔しい。
だから、『書店員の怒りと悲しみと少しの愛』、この本が世に出たことは、とても喜ばしいと感じた。記された内容すべてに同意しているわけでもないが、それでも、現場書店員の、微に入り細を穿つ具体的な業務描写や仕事に付随する虚しさが、確かな筆致を以て形になったこと、それは少なくともめでたいなと思った。というか、私も書きたかった。長く現場書店員を勤めた者として、今も個人で現場書店員をやってみている者として、怒りや悲しみやそれだけではない感情の一部を、記してみたかった。
……といったことを考えていたら、今回のトークイベント開催に至った。『書店員の怒りと悲しみと少しの愛』を企画・編集・発行した、ひとり出版社knott booksの長嶺さんと、本屋 亜笠不文律の店主である私が会話する会。
ふたりによるトークイベントと銘打ってはいるが、私としては、書店員の皆さんにたくさん来場してもらえたらと思っている。そして怒りや悲しみについて、たくさん発言してもらえたらと。勿論、出版社や取次など業界の皆さんにも、同じことを望んでいる。東京の方面ではちらほら「書店員歓迎」を謳うイベントを見掛けるが、関西ではなかなか聞かない。そういう場があってもいいというか、欲しい。でも書店業界限定イベントを謳うつもりはないので、ご近所の皆さんも、本屋を愛する皆さんも、是非ともお越しを。
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最後に。
knott booksの長嶺さんから、自己紹介とコメントを頂いた。
今回のイベントタイトルも、長嶺さんが提案してくださった。
長嶺昌史:
書店でのアルバイト、洋書の取次での勤務を経て、2012 年に人文書の出版社に入社。営業として13年間勤務したのち、2026年に退職してひとり出版社knott booksを開業。
コメント:
今年の2月20日に『書店員の怒りと悲しみと少しの愛』という本を刊行しましたが、執筆者を選ぶ際に、本屋 亜笠不文律の店主さんのことも候補に思い浮かべていました。ただ、面識がなかったことと、開店直後の忙しそうな雰囲気を感じて、執筆依頼は出さないままにしていました。ですが、刊行後に書籍の注文をいただき、メールや X などでやり取りをするうちに、正直に言いますと、いまでは依頼しておけばよかったとも考えています。今回のイベントでは、書籍には収録されなかった新しいエピソードによって、より書籍を充実させるようなお話ができればと思っています。
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【 書籍紹介 】
出版不況といわれて久しく、売り上げがピークの半分になってもいまだ改善する兆しは見えない。その状況はとくに紙の書籍の市場で顕著であり、人件費や賃料、光熱費の高騰もあって、新刊書店の商売はすでに成り立たなくなりつつある。現場で働く書店員は、少ない人手で、毎日大量に入荷してくる新刊をさばき、レジをまわすだけで手いっぱいで、売りたい本のための販促にまわす余力もなく、疲弊している場合も多い。
そんな状況に加えて、本屋なのに入荷数が分からないから新刊の予約が受けられない、注文していない本が勝手に入荷する、人手が足りないのに雑誌に付録までつけなければならない、出版社の帯にコメントが採用されたのに報酬がない、などなど、書店員のやる気を削ぐような無駄や理不尽がまかり通っているのもまた書店の現場である。
だが、書店員自身が、その不満や怒りを吐露する場は多くはなく、大っぴらにするのが憚られる雰囲気があるのもまた事実である。いまどれほど書店の現場が疲弊していて、書店員が何を考えて仕事をしているのか、何に怒っていて、何に不満があるのか、それはほとんど知られないままである。
この本は、さまざまな立場の書店員による、書店の苦境や書店員であることへの思い、出版業界の不満や出版社への不信感、本や読者への思いを一人称で綴った怒りと悲しみと愛の記録である。
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3月26日(木)12時より、TIGETにて予約受付開始
本屋 亜笠不文律
https://x.com/agathajuuun
〒545-0023 大阪府大阪市阿倍野区王子町4-3-18
- 開催日
- 2026年04月12日(日)
- 主催または登録者
- 本屋 亜笠不文律
- イベントのお問い合わせ
以下より主催者へお問い合わせください。
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- 開場 18:20 / 開演 19:00
●予約(自由席)
料金1,000 円(書籍/税込2,090円は当日会場にて購入可能)








